TC electronic Vortex Flanger レビューなど

このエフェクター購入当初は使い方がわからず扱いづらいものでしたが、ツマミの役割や方向を理解するとこんなに自由度
と柔軟性のあるフランジャーはあるのかと衝撃を受けました

このエフェクター一言で表すと

歪みにワンランク上のうねりを付加するフランジャー

といった印象です


もちろんクリーンでもいいと感じました

後述しますが、多くの方が知られていないもしくは気づいていないと思うのですが、このエフェクター内部に2つのDIPスイ
ッチがありましてこれが素晴らしかったです

私も知ったのは購入後ふとTCの公式のDEMO動画を見ていた時でした

さらっと流すかのようにDIPスイッチの事を話されており、私も裏ぶたを開けてみて驚きました

さて、TC electronic と言いますと少し年代を遡るとラックで名を馳せたラック界の超大手といった感じです

デジタル系、モデリング系、ラック系、マルチストンプ系では Line 6 と対を成し、信頼と実力のあるメーカーです

最近ではコンパクトエフェクターにも進出しており、私もいくつかTCのコンパクトエフェクターを使っているのですがどれ
もラッククオリティがそのままペダルに降りてきたという印象です

まずは肝心の音から

どうでしょうか?

非常に柔軟性があり、コントロール次第でワウのような音から深いコーラスのような音、ヴィブラート系の音まで
高い柔軟性がなせる事と思います


主な使用は
・9V供給100mA
・ステレオ入出力
・Toneprint機能
・選べる音色3タイプ(Toneprint機能を含む)
・裏ぶたはネジ1本で開閉可能
そして
・内部DIPスイッチによるKillDry
・内部DIPスイッチによるTrue/Bufferバイパス
こんな感じです


基本的な特徴は他のTCのコンパクトシリーズと変わりませんね、デジタルなので消費電流が100mAと少々高めです

ステレオ入出力なんですが、家でモノラルで使用していてスタジオでステレオを使用して驚きました

ステレオだけでこんなにフランジャーは効果的なのかと

最近は空間系のステレオ入出力も珍しくありませんが、実際使われる方は半数くらいかと思います

おそらくこの機能使用されるのはプロの方くらいでしょうが1度試されてみてください


3ウェイスイッチで選べる音色ですが
・モダンなフランジャー
・Toneprint機能
・テープフランジャー
があります


モダンフランジャーはうねりが深くしっかりとしているため歪みと合わせても埋もれる事がありません
Toneprint機能については後々詳しく書きたいと思います
テープフランジャーですが確かにテープのような質感ですね揺れがたまに不安定な感じがそう思わせます
そして購入当初私を混乱させたコントロールですが
――――――――――――外部――――――――――――
・SPEED     …エフェクトの速さを調整
・DEPTH     …エフェクトの深さを調整
・FEEDBACK  …エフェクトの帰還量を調整
・DELAYTIME  …変調周波数を調整
――――――――――――内部――――――――――――
・内部DIP1   …True/Buffer を選択
・内部DIP2   …KillDryを選択
のような感じです
SPEED、DEPTHはわかりやすいので置きますが、気になるのはFFEDBACKとDELAYTIMEですよね

フランジャーは音作る構成が少し複雑で説明が大変なのでイメージだけで書きますね

FEEDBACKはウネリをどれだけ強調するかといった感じです、難しいのはDEPTHとの兼ね合いですねDEPTHをあげてももちろんウネリは強調されます

そのあたりをうまく区別して感覚で理解されるととても扱いやすくなるかなと思います

例えば、コーラスのようにかかりは薄いんだけど奥の方でうねっているような音を作る時にはこのようなツマミの理解が必要ですよね

DELAYTIMEは変調周波数をいじってるそうです低くするとかかりが密になり、高くするとかかりが穏やかになる印象です

言い換えるとギュっとするか、フワーっとさせるそんなイメージでいいと思います

このエフェクター人によって難しいと感じる方もおられると思うのでセッティング例を1つ載せておきますね

私の演奏環境ではこのセッティングでアンプ側を歪ませるとMr.BIG時代のPaul Girbertさんのようなフランジャードライブサウンドになりました

「Stranger In My Life」「Undertow」「All The Way Up」とかその辺ですね
もう少し調整するともっと近くなると思います

そして内部のDIPスイッチですが、KillDryスイッチと言うのはエフェクターをパラレルループとかで入れる時に使用する機能でして詳しくは触れません

あったらアンプのセンドリターンとかで使いやすいよ!って感じです

ほかにも使い方は様々ですが…

それよりも言及したいのはTrue/Bufferバイパスを選択できるという点です

筐体にもデカデカとTrueバイパスと書いてありますがこの筐体はBufferバイパスもできます!

おそらくTCの空間系には共通の仕様だと思いますが、言及している記事も少ないのであまり使われていないのかなと思います

エフェクターをONにしている時もOFFにしている時もバッファはついておりケーブルランによる高音域の減衰がありません!

このバッファ期待は薄かったのですが素晴らしい出来だと感じました

バッファだけの性能も試したかったので

ギター → 短ケーブル → Flanger → 長ケーブル3.5m → アンプ

ギター → 短ケーブル → アンプ

の両方のセッティングでバッファをオンオフして聞き比べたのですが本当に余計な変化もなくいいバッファでした
むしろ、高音がありのままで出力されるのでギターのTONEのききが良くなったと感じてしまうほどでした
フランジャーにバッファなんて需要ないのではと思われるかたもおられると思いますが

ギター → ブースター → フランジャー → アンプ

だけのような男前なセッティングをされる方にもバッファを別で用意せず使えるいい仕様だと思います

また

多くのエフェクターを使用されるボード派の方にはループスイッチャー等でエフェクターを切り替える際にループ内にバッファを持ったこのエフェクターがあるだけで切り替え時の効果は絶大だなぁと思いました
少しマニアックですがプレイヤー目線でしかもフランジャーにバッファは新しい!と感じました

さて、Toneprint機能ですがスマホではこのような画面です

この画面でTCの製品から自分の筐体を選ぶことでアーティストの作ったToneprintを転送し保存できます

スマホの場合はピックアップのボリュームを上げてスマホが転送用に発する音を拾ってToneprintを筐体が受け取ります

この転送音凄まじい音です

もしも30分くらい聞いていたら頭がおかしくなりそうな音です…

今回はDream Theater の John Petrucci さんのToneprint 「Crean Flanger」と言うものを入れて試奏してみました

確かに音が劇的に変わりますToneprint個別のレビューをしても仕方ないのですが、ジョンペトルーシさんの物は非常にクリ
アでウネリの大きいコーラスといった感じでした

と言う事で自分でもToneprintを作ってみたいと思いまして、パソコンでカスタマイズ用の無料のソフトウェアが公式サイトにあるので、インストールし実際に接続してToneprintのパッチを作ってみました

ソフトウェアのダウンロードはコチラ

画面はこんな感じ

トップ画面はスマホと同じくアーティストのパッチが紹介されています
上側の選択肢から「Editor」を選んでTCの製品をDCアダプターをつけた状態で、USBで接続するとこんな画面が出ます

画像小さくしてるので詳しくは見れませんがこんな感じか位で見てください


驚いた点は
・音色のプリセットが5つくらいある
・音色の選択欄にChorus,Vibrateもあった
・通常、筐体からでは操作できないパラメータも4つくらいあった
・ツマミの割り当てを今まで操作できなかったものも割り当てれる
・ツマミのかかりも線グラフで変えれる


何から何まで操作できるといった感じでした、この選択肢の多さエフェクターに詳しい方でも完全に理解して扱うのは難しいかと…

では、私たち初心者は果てしなくとっつきにくいかと言うとそうでもありません

何パターンかプリセットがあるのでそこから近いものを選びよせていく形で行けば私たちでも扱えます!

そして隠れたパラメータについて、

例としてDEPTHだけ取り上げますがパソコン上ではDepth1、Depth2、Depth3まであり通常ではDepth1が通常筐体のDEPTHツマミに割り当てられています

この割り当ても変更可能です!

つまりDEPTHツマミにDepth2を割り当てることもできると言う事です

またツマミの効き具合も線グラフで調整する事ができ、全体的に薄くしたり濃くしたりも可能です

他の人のレビューでエフェクトをONにすると音量が上がるという事を言われていたのですが、アウトプットレベルを下げるパラメータもありました!

私はON時の音量アップは気になりませんでしたが、気になるという方もこれで安心ですね!

音色も5、6種類くらい選べます

その中にChorus,Vibrateがありました!

これでフランジャーよりのコーラスや、フランジャーよりのヴィブラートペダルとして使う事もできるようになります!

言い換えると

フランジャーをベースにもっと発展した音作りができるという事です

これを使って作った私のパッチがこちら

すいませんブログアップ用にしているので画像つぶれています…

できたという事だけ報告させてください…

コンセプトはフランジャーヴィブラートです!

結構お気に入りです

エフェクター側でのセッティングはこんな感じです

まぁ載せられた所でこれは参考になりませんが、ちゃんとできましたって事で…

このエフェクター研究するだけで2,3週間かかりそうです…


最後に悪い点ですが
・割と本気で扱いが難しい
・ツマミの効きがデフォルトだと激しい
・自由と無秩序は紙一重と感じた(少し変えるだけで制御不能になるので)
・初心者にはおススメしたくない!
このくらいでしょうか


おススメな方は
・本当にフランジャー大好きな方、
・並々ならないこだわりがある方、
・普通飽きてしまった方
・フランジャーの名器等の特徴を理解されている方
かなと思います


※追記になります
私のVortex Flanger は人づたいに買ったもので年式は少し古いものになります
だからなのかはわかりませんが入手当初
・スマホからToneprintが転送できない
・パソコンからToneprintを保存しても一時的なもので切り替えると消える
といった不具合がありました
調べてみると公式サイトにフォームウェアアップデートのexeがありまして、パソコンにつなぎアップデートする事で上記の不具合も解消されました
不具合があるという方是非参考にお使いください


パソコンに筐体を繋いでみて思ったのですがケータイが今ではスマホと言うライトなパソコンとなり、エフェクターもパソコンから細かく調整できる時代です
これからエフェクターはもっとパソコン化して今からでは想像もつかないものになるのかなぁと思いました

最後までご覧いただきありがとうございます

誰かの購入の参考になれば幸いです

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