ギターの素材のよさはどこ基準なのか?板目と柾目
今回の記事はギターを弾かれて長い方には常識のような話なのですがギターに使われる材木の杢目について簡単に説明していきたいと思います
そもそも木目ってなんだという方もおられるかもしれないので説明すると
「木の筋の向き」
と言うと適切ではないにしろわかりやすいと思います
どんな木目があるのか
・柾目
・追い柾目
・板目
と言うものがギターで使われる木材では多いです
図のように
・柾目は面に対して垂直に近く目が詰まっている
・板目は面に対して平行に近く目が並んでいる
のような感じで木目によって呼称が変わります
強度について
代表的な木目を2つ上げましたが強度(剛性)は木目によって異なります
一般的に言われているのが
・柾目は剛性が高く、ねじれに強い → 曲がりにくくチューニングも安定
・板目は剛性が比較的低く、変形しやすい → 手直し(調整の回数も増える)
くらいでイメージしていただけるとわかりやすいかなと思います
このような具合に水分を含んだ後に乾燥していく段階において板目は変形していきやすいです
1本からとれる柾目の量は?
では柾目が1本当たりどれだけ取れるかというと
下の図のように木材を切り出すと柾目が最大で取れますが、無駄になってしまう木材が多いため、この方法は使われていません(大半は)
と言う事でなるだけ無駄がないようにとると以下のように切り取ることになります
この図をみてお分かりいただけると思うのですが柾目の木材はごくわずかと言うのが実際です
全体比で約10%くらいになります
と言う事はFenderマスタービルドや他メーカーのハイエンドモデルは柾目が多いことがわかります
実際に楽器店のサイトを見られて見てお高いものはネックのヘッド、ネックの裏側を見ると柾目になっている事がわかると思います
ですので通常ラインでたまに柾目を見つけた時にはラッキーくらいの感覚でいいと思います
音は?
ここで気になった方も多いと思いますが、じゃあ柾目が材料としても最高で、音も最高なのかと言われると好みなのでそうでもないと言うのが答えだと思います
一般的に言われるのは
・柾目は立ち上がりの速くトレブリ―
・板目はやわらかく丸い音
と言われています
ここまでくるとプロは柾目じゃないかと思われると思うのですが、やはり好みもあるようで(それだけではないかもしれませんが)板目を使われていた方もいらっしゃいます
有名な方はSRVさんでしょうか
では最後に
色々読んではみたけれど、柾目じゃないとやっぱダメなのかと言われると、最近は新しい選択肢も出てきていまして、そういったものを試されるのもいいじゃないかと思います
選択肢としてはこんな感じ
・ESP系列の合板ネック
・Ibanezの合板ネック
・油や水などにつけ置き加工した板目材
・あるパーツ屋さんの謎のネック
自分の知っている範囲ですとこのくらいかなぁと思います
ESP系列の合板ネックですがとてもよかったです真ん中に柾目を使いサイドを板目で張っているので強度も高く、まっすぐないいネックでした、音はボディ材のバスウッドのようにフラットと言う表現が一番しっくりくるのかなぁと思いました
Ibanezの合板ネックも良かったです、以前からYAMAHAさんのBBベースなどで使われていたものと似ていて強度があります、八弦用のものをはじめに試奏したのですがよかったです
事前に加工を施すことで板目ながらに抜群の強度を誇るネックもあります、あまりメジャーではないので調べたい方はどうぞ
あるパーツ屋さんの謎のネックに関しては本当にどん細工なのかわかりませんが都内の小さなリペアショップのおじさまが作られるネックは木目こそゴミのようでしたが曲がらない、トレブリ―すぎるという一種狐に化かされたと思えるようなネックもありました
なにかしら下準備をされているのかはわかりませんがいいネックでした
以上です
参考になる話はありましたでしょうか
誰かの参考になれば幸いです
Great post however I was wondering if you could write
a litte more on this topic? I’d be very thankful if you
could elaborate a little bit more. Thank you! http://www.hgnylaw.com/index.php/en/component/easyblog/blogger/listings/emorysteele012?Itemid=101
Thanks for your Message. I will do.